子供好き 子育て嫌い
私には2人の子供がいる。
今年、小学1年生と保育園年少の娘である。
女の子2人とあって、友達の子供に男の子がいると可愛くてたまらなくなる。男の子も欲しかった。無い物強請りというやつ。
私はその辺にいる子供が好きです。
素直に「可愛い」と思うし、無駄に絡んだりする。笑
だからなのかは謎だが、よく子供に懐かれる。
懐かれると尚更可愛くなるので可愛がる。
だがしかし、問題はここからである。
私は自分の子供を他人の子供ほど可愛いと思えない。
外見の問題ではないと思う。
我が子が特別ブサイクだと思うことはないし。←
もちろん我が子として大切には思っている。心の底では。
例えば、我が子と人の子供が川で溺れていたら
そりゃあ我が子を助けるであろう。
そういう親としての最低限の愛はあると思う。
だがしかし今まで「今すぐ逃げ出したい」衝動に
かられることは日常茶飯事。
酷い時は「産まなきゃ良かった」
「お前さえ居なければ」と思うことすらある。
子供たちは月曜から土曜までみっちり学校(学童)と保育園。
そんな中でのせっかくの日曜日。
子供たちからすればママといれる日。
なのに私は出来るだけ子供とはいたくない。
とにかく子供といることにイライラする。
触れられることすら嫌な時もある。
言うこと聞かない。寝ない。すぐ泣く。
わがままばかり。すぐに癇癪をおこす。
こう綴ると子供なんだから当たり前だろ、
と叱責を受けそうだが。笑
さて今からは言い訳の時間。
私は早くで結婚して子供を産んだ。
周りの友達が成人して自分で稼いだお金で遊びに行ったり旅行に行ったりしているSNS投稿に嫌気がさすことも多かった。
羨ましかった。
早くで結婚して子供を産んだことに後悔は無かったが、ただただ羨ましかった。
友達と夜の飲屋街で飲み明かしたかった。
友達と旅行にも行ってみたかった。
自分が結婚して子供を産んで気付いた。
私は母親不適合者であると。
とにかく私は「自由」であることに幸せを感じるタイプなのである。
好きなことを好きな時に出来る「自由」が欲しい。
無くして気付いた「自由」であることの幸せ。
だがきっと、今、子供たちが居なくなれば「自由」を手に入れる代わりに「孤独」がやってくるんだろう。
誰かの為に頑張るということも無くなり喪失感と無気力。
分かっている。分かっているのに、目の前の子供たちに優しく接することがなかなか出来ないのである。
それは何故か。「余裕」がないからである。
子供たちと向き合う余裕が無い。
心と体力の余裕はもちろん、時間の余裕も無い。
何故「余裕」が無いのか…それは自分自身がしなきゃいけないこと、したいことが多すぎるからである。
どこかを削れと言われても、どこも削れない。
だから心も体力も時間も余裕が無くなる。
そんな悪循環をずっと続けているのである。
我が子を不憫に思うこともある。
もっと優しいお母さんだったら、もっと愛情深いお母さんだったら…。まあ、こんなもんは考えてもどうにもならないことなんだけど。
ただ一つ、不思議に思うことがある。
こんな私(母親)だが、子供たちは私を嫌いにはならないのである。
どんなに冷たく接しても、どんなに怒鳴っても、どんなに母親業をサボっても…子供たちは私のことを「母」として慕ってくれるのである。
子供なりに「これが自分の母親だから」と諦めてくれているのだろうか。
それとも、たまにある優しい私に母親の希望をかけているのだろうか。
どちらにしろ子供にとって母親は必要不可欠な存在であり、こんな母親であっても必要としてくれている。
有り難くもあり、息苦しくもなることである。